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　ＪＡ紀南では、買い物不便地域への貢献と地域の見守りを目的に、Aコープ移動スーパーを運行している。
　移動スーパーは、中山間地域の組合員からの要望に応え、2016年11月、車両2台で2地区を中心に運行を開始した。その後、他地区からも要望が相次いだことから増車し、2021年4月現在では車両6台で管内15ルート、約210拠点まで拡充を図っている。
　車両には青果物・鮮魚などの生鮮食品や総菜、調味料、菓子や日用雑貨など、300～400品を積載している。
　2019年7月には、大雨による土砂崩落で主要道路が通行止めになった地区に対し、急きょ車両を走らせた。住民からは「ＪＡが対応してくれて助かった」と大好評で、復旧後も利用度が高いため運行を続けている。
　食材供給のほかにも、移動スーパーは地域の見守り活動としての役割も担っている。体調が悪そうな利用者がいれば健康状態を尋ね、常連の利用者が急に訪れなくなると自宅まで安全を確かめにいくこともある。